ヘッドライトのバルブを交換した際には、光軸調整をする必要があります。
特殊な事例に限らず、交換した際には全てのお車で必要です!
光軸がずれていると最適な配光が得られず、視認性が悪くなったり、対向車を幻惑したりしてしまうので、光軸調整は行うようにしましょう!
目次
光軸調整が必要な理由
ヘッドライトのバルブを交換する理由として、様々な理由があるかと思います。
純正ヘッドランプが球切れを起こしたり、純正では明るさに満足できなかったり、ドレスアップ目的だったり…
では、ヘッドライトを交換した時に何故光軸はずれるのでしょうか?
考えられる理由として、一番は製造メーカーの違いによる光源の位置違いが大きいかと思います。
社外品バルブ単品では、どこの部品メーカーも似たような形のバルブとなり、違いはあまり感じられませんが
厳密に言うと発光点はメーカーごとに多少異なります。(純正球でも微妙な誤差はあります。)
その発光点の微妙な違いや、交換時の振動などが配光が変わってしまう原因です。
そのため、バルブ交換ごとに光軸調整が必要になるのです!
光軸調整方法
光軸調整を行うには
・レンズリフレクターを上下に動かすネジ
・左右に動かすネジ
上記二点で配光の高さと向きを調整します。
光軸調整までの流れ
先ずはバルブを交換する前に壁あてをして、純正球の光軸の【基準点】をマーキングしましょう!
車両は壁に対して真っすぐに垂直に停車させて下さい。
壁から車両までの距離は近すぎると誤差が大きくなり、遠すぎると光が弱くなってしまうので距離を誤ると正確に調整が出来ません。
カットオフラインとは、すれ違い前照灯の照明方向を調整する際に用いる光の明暗の区切り線の事を言います。
このラインより上に光が飛んでいると対向車にとって眩しくなります。
また、カットオフラインが低すぎると遠くまでの照射ができない事になりますので、大事なポイントです!
カットオフライン上にある光が屈折する点がエルボ一点です。
エルボ一点直下が最も明るく、遠くを照射します。ラインが上がったところは歩道を照らしてくれます!
純正バルブでカットオフラインとエルボ一点の位置を予めマーキングができて、やっとバルブ交換ができます。
上下左右のバランスを見ながら慎重に調整していきます。
壁の光を見ながら、光軸調整方法で説明した通り少しづつ調整してください!
マーキングした位置にカットオフラインとエルボ一点が重なれば光軸調整の完了です。
ハイビーム・フォグランプの光軸調整
●ハイビームの光軸調整
ハイビームの光軸調整は、ロービームと同じく取り外す前にマーキングを行い、壁を見ながら調整します。
但し、ハイビームはロービームのように対向車が眩しくないように加工されたカットオフラインは存在しません。
マーキングする位置は照射光の中心点です!
●フォグランプの光軸調整
ヘッドライトの光軸調整と同じ手順で調整ができます。
先ずは純正球の配光を壁あてしマーキングしてから、バルブ交換後にマーキングへと配光を合わせていきましょう。
最後に
光軸調整を行う事で最適な配光となり視認性が良くなります
また、光軸調整を行っていれば対向車に迷惑が掛かる事もありません!
自分や相手にとっても安全への第一歩となりますので、バルブを交換した際には光軸調整を行ってみてください!
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